今までのレントゲンで見えなかったものが、
CTであれば3次元で精密に見えてきます。

レントゲンは騙すと最近よく学会で言われる
言葉です
上顎洞炎、根尖病変、歯根破折など従来のレントゲン撮影では、
映らないことがよくあります。

映らなければ、原因を見つけることは出来ません。また「症状がないから、安心で問題ない」ということではありません。
虫歯、歯周病、歯根破折、根尖病巣、上顎洞炎さえも痛みなく進行してしまうケースはよくあるのです。
レントゲン撮影にて、画像に明確に映らなくても、
疑いがあれば、歯科用CTにて3次元的にきっちりと調べるべきかと思います。

CTでは詳細な情報が得られるため、より精密な診断が可能になります。
実際の症例写真を比較してみると…

  • レントゲン(2次元画像)
  • 歯科用CT(3次元画像)で撮影

歯科用CTでは、右上7番の歯で、かなりの垂直性の骨吸収を起こしていることが確認できます。
右上の4番の歯では、レントゲンではわからなかった根尖病巣がはっきりと見えてきます。

  • レントゲン(2次元画像)
  • 歯科用CT(3次元画像)で撮影

歯科用CTでは、左上の6番の歯で、垂直性の骨吸収を起こし、更に上顎洞炎まで炎症が波及していることが確認できます。

これらいずれもパノラマレントゲンだけでは診断が難しいものが、
CT画像により明確に確認することが出来た例です

このようにCT画像では、重要な血管、神経、歯槽骨の厚み、病巣の詳細などが
明確にわかります!

その他にも歯科専用のCTのメリットとして、
短時間照射・狭範囲撮影による被曝量の低減、歪みのない高画質な画像で精密な診断をできます。

患部を精密に映し出しより質の高い治療に役立つ

インプラント治療時に
CT撮影を行う優位性

骨質、骨幅、骨の厚みを
事前に正確に把握できる

インプラント治療を行うには、
埋入に十分な骨量が必要であり、少ないのであれば、骨造成をしなければならない。

限られた骨内に正確に埋入するには、事前にCTにてシミュレーションを行い、骨が少ないのであれば、どのような骨造成が必要かを考えます。また術中においても、指標となるものを入れた状態でCT撮影、分析を行い、埋入する位置、方向、深さなどを確認することにより、より安全に、確実なインプラント治療を行うことができます。
当院では術後にも本当にシュミレーション通りに埋入されているのかを確認するために、CT撮影を行うことにより、 万全を期す体制で行っています。

詳細情報を把握し、より安全な治療を行うためにはCT撮影が必要不可欠

危険部位を確認できる

下歯槽管と呼ばれる下顎骨を走行する太い神経、
血管とその神経の出口であるオトガイ孔を事前に確認できます。

この神経は触るだけでなく、圧を掛けるだけでも麻痺を起こす可能性があるため、注意が必要であり、2〜3ミリは安全マージンが必要です。骨が少なくて、神経まで近い場合においては、画像にて確認できる意義が非常に大きいです。

  • 上顎前歯後方にある
    神経の出口である切歯孔

    切歯孔

    上顎の前歯にインプラント埋入時に注意しなければならない神経です。

  • 上顎臼歯部の
    上顎洞と呼ばれる空洞

    上顎洞

    歯を失うと上顎洞底が下方に落ちてきて、骨量不足になりやすいです。特に日本人は欧米人と比較してもこの骨量が少ない傾向にあり、インプラント治療時には、多くの場合で骨造成が必要になります。

  • 個人差が大きい
    顎骨の3次元的な形態

    顎骨の3次元的な形態

    元々骨の厚みがないアジア人のインプラント埋入においては、骨量が少なく、形態が不規則な形をしていることが多いため正確に把握することが大切です。

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